マンガ「50億円の約束手形」

「ナニワ金融道」の作者:青木雄二が漫画家デビューするキッカケとなった作品が、

「50億円の約束手形」という作品です。

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(「50億円の約束手形」が収録されている本)

 

あらすじは、

今井一郎、38歳の男が、立ち寄った公衆電話ボックスの中で約束手形を拾います。

その額面が「50億円」。

 

今井一郎はあまり仕事のできないサラリーマンです。

 

50億円の約束手形を拾った今井一郎は考えました。

遺失物法第28条には『物件の返還を受ける遺失者は、当該物件の価格の100分の5以上100分の20以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない』と定められています。

ですので、今井一郎は5%~20%の範囲で謝礼を請求する事が出来ます。

これはキチンと警察に届けて、『拾得物預り書』を書いてもらい大義名分を得ようと。

まぁ、1割としても5億円が今井一郎に入る事になります。5%としても2億5千万円。

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これまで、家族3人でカツカツな生活だったのが、この約束手形を拾ったことで一変します。

 

ここから物語は始まるのですが、

もし、あなたが5億円を手にしたらどうしますか?

 

マンガなのですが、青木雄二さんは哲学的な要素を問う作品が多いです。

このマンガの様に「物質的に満たされる」とどうでしょうか?

 

このマンガ「50億円の約束手形」を投稿したところ、佳作に入り担当が付いてマンガ「ナニワ金融道」でデビューする事になったのです。

 

その他に青木雄二さんの作品で好きなのは、

「悲しき友情」です。

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1.「こいつは一体何者や」

2.「終着駅に雨が降る」

3.「アーッ神様!」

の、3部作でお話は完結します。

 

高齢の熊田さんと、菊池という若者の二人の男のお話です。

設定としては、観念論者と唯物論者という根本的な考え方が全く真逆な二人の物語です。

 

二人は日雇労働で生計を立てており、若者はその中でも夢を持って平行して別なことにもチャレンジしています。

高齢の男、熊田さんは定期的に宝くじを買って一発逆転を狙っています。

若者の菊池はなかなか夢を掴むチャンスを得ないままの状態です。

 

そこで、高齢のおっちゃんはチャンスを掴めない若者をなぐさめます。

 

「お前も俺も毎日苦しい肉体労働をして暮らしているんや」

「キツいやろうけど、神様はいつもわしらをみてくれてはるんやで」

「そやからワシはずーーーと宝くじを買い続けているんや」

「そして、当たった時が救われた時なんや、お前も苦しいやろうけど神は決して見捨てはせん。頑張れば必ず夢は叶うよってにな」

 

それを聞いた若者の菊池はこう言いました。

 

「ありがとうございます。ところで僕と賭けをしませんか?」

「ここに一本の酒瓶があります。これを自分の手、足、息など一切使わずに動かしてみせます」

「僕は動く方に賭けますので、熊田さんは動かない方に賭けませんか?」

「手や身体で触ることが出来ないですから・・・、」

 

 

 

「神様にお願いします!」

 

というと、

 

おっちゃんの熊田さんは、

「やっぱりそうか!」と言い、見ていました。

 

若者は酒瓶を前に手を合わせてお願いします。

 

 

「神様!酒瓶を動かして下さい!」

 

 

・・・・・。

 

 

しかし、酒瓶はピクリとも動きません。

そして、若者は熊田さんに言います。

 

「やっぱり動かなかったか・・・・。」

「ということは、神は思うもので、酒瓶はあるものだということです」

 

遠回しな言い方ですが、結局この若者の言いたい事は、

「実在する有る物は、ただただ思うことによって動かすことも変えることも出来ないのです」

『ですから、願うだけでは現実は何も変わらない。そこには実行が必要なんです。』

『思っているだけの心の中の願いだけでは現実を何も変えません。』

 

つまり、

『熊田さんがいくら神に祈っても、神が宝くじを当ててはくれないし、いくら心で念じても現実は変わらないのですよ』

遠回しにこう言いたかったのです。

 

物語は完結までまだ続きますが、

観念論者と唯物論者の考え方の違いのお話しでとても面白かったです。

 

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(「悲しき友情」が収録された本)