映画『王将』の6五馬と、2五銀を水匠5で形勢判断
坂田三吉というかっちょいい男は、
実在していた人物です。
明治から昭和初期の将棋棋士「坂田 三𠮷」
その男の人生が映画になりましたので、
当然観ちゃいます。
坂田三吉の素人将棋指しの頃からの、
半生を描く映画「王将」(1962年の映画)
この映画の中で対局中の盤面が出ます。
(↓↓↓ちなみにこの画面右の人は三國連太郎さん(坂田三吉役です))
(いつ?誰の?棋譜なのでしょうか?棋譜の出典元が知りたいです)
えさて、
映画の中での対局は、関根八段の6五馬で、形勢は坂田三吉が不利な状況のようです。
検討室などでは、
「もう坂田は追い詰められた」
「坂田形勢不利」と言っておりました。
この場面ほんとに不利なの?
AIに読ませたらどうなの?
不利ならどれくらい不利なの?
と、思って、、、、
めっちゃ思って。
映画に出てくる盤面を水匠5で検証してみました。
(映画6五馬まで。↓先後画面が逆です)
関根金治郎の6五馬の形勢を『水匠5』で形勢判断してみたら、
先手の坂田三吉はやはり不利。
後手関根八段は形勢有利でした。
6五馬対して、先手の最善は4六角ですが、
映画の中で坂田三吉は2五銀を指しました。
水匠5に7分ほど読ませてみたけど、2五銀は候補10手の中にはありませんでした。
がしかし、
映画の中ではこの2五銀を境に最終的に坂田三吉が勝利しました。
ちなみに、2五銀の水匠5の形勢判断は、
後手優勢(-835)
-1000まではいっていませんが、
優勢なので、パーセントで表したら、たぶん70%近くいっているのではないでしょうか?
えしかし、
この棋譜って、いつ?誰の?棋譜なんでしょうか?
ちょっと調べたけれども出てこないので、当時の棋譜ではないと思いますが。
うーん、深く調べてないからわかりません。
映画のためにこの盤面を作ったのならすごいなーと思うけど、さすがにどこかの誰かの棋譜なのでしょうか?
小池重明の人生も映画化されたら見てみたいものです。