○×ゲームと将棋
7月9日に棋聖戦第3局がありました。
もー、もー、見応えありました!
結果、カド番で迎えた渡辺棋聖が見事に勝ちまして、
終局後の第3局勝利者インタビューで、
「先手藤井さんの、角換わり腰掛銀は想定したか?」という問いに対して、
渡辺棋聖は、
「予想の本命」と答えていました。
・・・・・、
いろんな説明をすっ飛ばして言うと、
それで、羽生善治さんの、
「先を読む頭脳」という本を思い出しました。
これは、もー、もー、かなり昔に買った本なのですが、
この本に、○×ゲームのことが書いてあり、
これは探索範囲が狭いので、
全パターンの可能性を考えることが出来るため、
お互いが、これを知っていれば勝負の結果は1つしかなく、
必ず「引き分け」にしかならない。という事です。
将棋や、○×ゲーム、
こういったゲームを科学的に表現すると、
「二人完全情報確定ゼロ和ゲーム」と定義されると書いてあります。
つまり、
・「二人」で行うゲームで、
・カードゲームのように相手の手の内が見えない訳ではなく、全ての手の内は明かされる「完全情報」で、
・サイコロのような不確定な要素を含まない確定ゲームで、
・勝敗が明確な「ゼロ和」。
…….だから、らしいです。
なんとも難しい表現ですが、
……「表現」という言葉で、
もう一つ思い出してしまいました(汗)
青木雄二さんの本に書かれていたのですが、
「片思いの愛は、無力で不幸だ」という言葉を、
マルクスはこう表現したらしいです、
(※以下、引用は『経済学・哲学草稿』)
「もし君が相手の愛を呼びおこすことなく愛するなら、すなわち、もし君の愛が愛として相手の愛を生みださなければ、もし君が愛しつつある人間としての君の生命発現を通じて、自分を愛されている人間としないならば、そのとき君の愛は無力であり、一つの不幸である」
・・・・・、らしいです。
長い長い説明だけど、なるほどと思うなー、
この文章にぴったりな話が、
ストーカー規制法ができたキッカケとなった「桶川ストーカー殺人事件」
もうあれ最悪ですよね、
被害女性が亡くなった後の、警察の会見の映像を見てもへらへら笑っていて、
あの事件こそ、「無力な愛」を恐怖で支配しようとして、どうにもならなくて殺すんだから、
あほちんの考えですね。
その男にマルクスっぽく言ってみたいですね、
「君の愛は無力であり、一つの不幸である」
そんな頭のおかしい人を目の前にして言うと、
こっちが最初に殺されそうですが(汗)
まぁ、その男は最終的に遺体で発見されるという事になるので、もう言えませんので安心です。
マルクスが言うように「一つの不幸である」
えーつと、
何の話でしたっけ?
・・・・・、
そうそう、
将棋は、○ゲームに比べて断然に探索範囲が広いので、
終局まで完全に決まった定跡はいのでゲームとして現在成立していますが、
(※木村定跡は終局までの定跡はあるらしいですが・・・、)
ここ数年将棋もAIがどんどん棋力を上げてきており、
コンピュータが将棋のプロ棋士の棋力を完全に追い越してしまうのもそう遠くないのかもしれません。
この本の中で羽生さんの予言が当たっている事がありました、
「将来、将棋の対局に携帯電話の持ち込みは禁止になるのでは・・・、」
ずばりずばりでした。
まぁ、結局言いたいことは、
次の棋聖戦第4局とても楽しみでございます。
それだけでございます。