ドストエフスキー「罪と罰」の小説②

・質草に細工をしていたので老婆は質草を開けるのに戸惑っている。その隙に老婆の頭上に斧を振り落とす。

 

 

 

・老婆は床へくずれた。アリョーナは死んでいた。

 

・ラスコーリニコフが金目の物を物色していると別の部屋で物音がした。

 

・なんとリザヴェータが帰宅していた。そのためラスコーリニコフはリザヴェータにも斧を振り落として殺してしまう。

 

・リザヴェータが入ってこれたということは鍵も掛金もかけていなかった事に、自分は混乱していると感じる。

 

・逃げよう。現場から立ち去ろうと部屋から階段を一歩降りよとしたところで、誰かの足音が聞こえてきた。

 

・誰かが来る!やばい。

 

・その足音は上がってくる。来るぞ。今二階。この四階の老婆のところへ来るに違いないと思った。

 

・主人公は再び部屋の中に戻り、ドアを閉めると掛金をしずかに穴に差し込んだ。

 

・足音の客はもうドアの向こうに来ていた。二人はドアをはさんで向かい合った。

 

・さらにもう一人誰かが階段をのぼってきた。ドアの向こうに男二人がいる。

 

・ドアの向こうで二人が会話している。

 

・「誰もいないのですか?」「僕は用があってきたのです」「わたしも用があってきたのですよ」

 

・「待って下さい」と不意に一人が言った。

 

・ごらんなさい、わかりませんか、ひっぱるとドアが動きますよ。

 

・ドアは鍵が掛かっているんじゃなく、内から掛金が差し込んであるんですよ。そら、掛金がガチャガチャ鳴っているでしょう?

 

・二人は中にだれかいるが、出て来られない何らかの事情があると察する。それは中で死んでいるのかと、

 

 

・とにかく庭番を呼んできますと、一人の男が階段を降りていく。

 

・残った一人の男は、再びドアの取っ手をガチャガチャする。

 

つづく。