映画『ワンスアポンアタイムインハリウッド』

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(※ネタばれあり)

この映画は、シャロン・テート殺害事件」を知っているかどうかで、理解度と面白さが大きく変わる作品だと思います。

事件の背景を知らずに観ると、
「いま何が同時進行で起きているのか?」
「なぜこの人物たちをこんなに丁寧に追っているのか?」
と、話がなかなか頭に入ってきません。


実際に起きた、最悪の事件

シャロン・テート殺害事件は、1969年に実際に起きた凄惨な事件で、
結末は言うまでもなく救いのない悲劇です。

その“史実”を知っている人ほど、
映画終盤に向かう空気には、強い緊張感を覚えるはずです。


しかし、この映画は「事実」を書き換える

この映画でクエンティン・タランティーノは、
あえて史実をねじ曲げます。

そして迎えるのは、
現実では決して起こらなかった、
**徹底的にスカッとする“逆転の結末”**です。


結末(完全ネタばれ)

映画のラストでは、

この3者が、事件の犯人たちをぼっこぼこにして、容赦なく返り討ちにします。

もうぼっこぼこです。めっちゃぼっこぼこ。

結果として、
シャロン・テートは一切の被害を受けません。

※ここで言う「ぼっこぼこ」とは、
 犯人側が全滅するFFで言う斬鉄剣レベルの徹底的な制裁、という意味です。


1回目と2回目で、評価が真逆になった映画

正直に言うと、
僕は最初に観たとき、この事件を知りませんでした。

そのため、

  • 何が起きているのか分からない

  • なぜこの日常描写が続くのか理解できない

  • 「何を見せられているんだろう?」という感覚

が強く残りました。

ですが、その後にシャロン・テート殺害事件を知り、
改めて観返したとき、評価が一変します。

「ああ、そういうことか」
「これは、めちゃくちゃスカッとする映画だ」

そう腑に落ちました。

なお、同じ事件を題材にした映画として
チャーリー・セズ/マンソンの女たち があります。

視点の違いによって、事件の見え方が大きく変わるのが印象的です。

知らずに観た1回目と、知った後に観た2回目で視点がめっちゃ変わりました。


タイトルについて少しだけ

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』というタイトル。

これは、映画 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカを思い出させます。

この
**「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」**については、
また近いうちに、別の記事で書きたいと思います。

ピースの別の映画の記事→黒澤映画『どですかでん』