一兆円。

一兆円。

 

当たり前の話ですが、

 

1兆円というお金を使い切るには、

 

毎日100万円使っても、

 

2000年以上かかりますよね。

 

毎日100万円。

今日も100万、明日も100万円・・・・・。

 

それを2000年以上。

 

生涯のうちに使い切れと言われたら、

悩んでしまう桁でございます。

 

 

年末ジャンボ宝くじのコマーシャルを見ていて思い出しました。

 

 

約20年前に、日本人の持っている金融資産は、

総額「1,200兆円」にのぼると言われておりました。

(銀行預金、株式、生命保険積立金など現金として通用する資産で土地は含まず)

 

ですが、

約20年前に日銀が実際に発行し、

日本で流通している硬貨、紙幣は約56兆円分しかないと聞きました。

(2018年末頃、紙幣のみの発行は110.4兆円程らしいです)

 

結局は日本人の金融資産が「1,200兆円」あると言っても、

仮に、全員が現金しようとしたら絶対に無理な話なのですよね。

 

まぁ、「せーのドン」で全員が現金化する事はあり得ない話ですけどもね。

 

 

この目に見えないお金が、何かしわ寄せの元かもしれないと昔思っておりました。

 

 


 

そして、約20年前に僕は、

「この世に3,000円しかないとしよう」という物語を書いておりました。

 

サラリーマン2人が酒場で呑みながらしている会話です。

 

※以下は架空のお話です。

 

この世に3千円しかないとしよう。

そう、この世にあるのは3,000円だけ。

 

しかも、しかもだよ、

その3千円は全て俺が持っている。

 

そこでだ、今この酒代を払う金をお前は持っていない事になるだろう。

 

だってこの世にあるお金は3,000円。

そしてその3,000円は俺が持っているから。

 

そこでだ、今日のお前の酒代は1,000円だとする。

 

だけど、お前はお金を持っていないからオレが1,000円貸してやろう・・・。

「でも、タダでは貸さないよ」。

お前には1,000円貸すが手数料として、500円プラスでお前はオレに返さなければならないんだ。

 

そしたらどうなる?

 

この世に現金は3,000円しかないのに、

オレはその時点で3,500円持っている事になるだろう。

 

流通しているお金は3,000円しかないのに、

そうなるだろう?

 

さて、お前は手数料を含めて、オレに1,500円返すことが出来るのか?

出来ないだろうよ。

 

だって、この世には3,000円しかないのだから。

 

1,000円は返すことが出来るよ。なぜなら、酒場に払った1,000円があるから。

もしお前がこの酒場で働いて1,000円を手に入れたとする。

でも、残りの500円はこの世に存在しない。

 

だって、3,000円しかこの世にないから。

そしたらどうする?お前は終わりさ。終わりでなければ・・・、

 

オレの金を盗む。それか返さないと決心しない限り無理だろ。

 

だけど、オレはお前と仲が良いから、

「500円は要らないよ」となるが、

 

そういう優しさは社会には通用しないんだ。

そこから今言ったように泥棒したり犯罪にも繋がるのさ。

そう、誰が見たって普通に返すのは無理だろう。

 

さーて、そろそろ帰ろうか。

あれ、財布を忘れてきていたスマンが「1,000円貸してくれよ。」

 

 

わーわー言うとります。

お時間です。

また次回!